九条の会 @ 品川 私達は平和のために憲法九条を大切にします。

連帯のメッセージ 「九条の会」事務局長 小森陽一

「品川 平和の交流会」にお集まりのみなさんに、心から連帯のあいさつをお送りします。7月30日に3,000を越えた「九条の会」は、その後も全国で毎日のように産声をあげつつけています。

「9・11小泉劇場総選挙」で自民党 圧勝したことに対する、危機感と怒りが、多くの人々に広がる中で、「九条の会」の会のあり方が変わってきています。

私自身が立ち会っただけでも、神奈川の箱根町では町長が、広島の廿日市市では市長が、「九条の会」発足の会であいさつをして下さいました。自治体の首長が党派や政治信条を越えて、なんとしても平和の現実的な支えである日本国憲法九条を選び直し、日々行使する運動に賛同してくださっているのです。

小泉政治が、言葉の意味を消し去って、単純なイメージだけで国民をだまして「戦争をする国」ににつき進むことに対して、武器も権力も金力をも持たない、一人ひとりの個人が立ち上がって来ているのです。

ブッシュ政権の言いなりに、自衛隊をイラクに派遣しつづけようとする小泉政権が、個人としての主権者のことを一切考えていないことは、日に日に明確になりつつあります。

カトリーナ・ハリケーンでニューオーリンズの人々が救出されなかったのは、州兵の多くをイラクに投入していたことも大きな原因です。「戦争をする国」は自国の国民の命は見捨ててしまうのです。

ブッシュ大統領が「悪の枢軸」と名指したユーラシア大陸の西のイラクは、泥沼の戦争状況です。けれどもおなじ「悪の枢軸」名指しされた北朝鮮は、「六カ国協議」という平和的外交交渉で、共同声明をあげて、解決の方向を探っています。それが出来るのは日本に憲法九条があり、日米安保条約に基くアメリカとの集団的自衛権の行使を出来ないようにしているからです。毎日毎日、刻一刻と憲法九条は、身体を張って、ユーラシア大陸の東側の平和を、現実的に守りつづけているのです。

世界第二位の軍事力になっている、自衛隊の武力行使も封印しているのです。

憲法九条は、わずか百数十字の言葉です。けれども、この百数十字の言葉が、現実的に日々アジアでの戦争を阻止しつづけているのです。

平和とは、争いを言葉で解決する、言葉を操る生きものである、ホモ・サピエンスが可能にしてきた人と人の関係、国と国との関係です。

平和とは、人が人の命を奪わない、人間社会のあり方です。

「九条の会」の運動は九氏のアピールを一言ひとこと、国々の人々に正確に伝える、平和の伝書鳩としての活動です。

平和をスローガンににせず、今日お集まりのお一人おひとりが本当に伝えたい言葉で、表現しつづけて下さい。